女性がお母さんになるのは、一般的には初めて出産した直後からかと思います。出産というイベントはリスクも伴うことで、時々大変なトラブルに見舞われるので、母子共に健康であることは普通に思えて本当は大変幸せなことです。
しかし、出産と直後からお母さんとして赤ちゃんのご飯である、「授乳」デビューがありそこにちょっとした試練があります。イメージとしては普通に幸せの光景が目に浮かぶように思えますが、新人ママは、特に真面目で優等生な新米ママが「産後うつ」に片足を踏み入れます。
「初めての子育て」は、育児本を読んだり、とにかく必死です。上手く授乳できないとか、母乳の出が悪いとかもあります。病院では3時間毎の授乳をする様に指導されて、3時間以以上あけると赤ちゃんが脱水になると言われたり、とにかく必死です。赤ちゃんの3時間毎の授乳するということは、もちろんゆっくり寝ることはできないから疲れも溜まり、産後のホルモンバランスも崩れています。
赤ちゃんも3時間毎に必ずお腹が空いてるとは限りません。「さっきいっぱい飲んだからもうちょっと後でいいわ〜」と、思ってるかもしれません。気持ちよく寝てたのに、3時間経ったからと寝てるところを起こされても、眠くてグズって飲まないこともあるかもしれません。
「ちゃんと母乳で育てたい」とか、「母乳が1番いい」ような洗脳状態となり、ミルクをあげる事はダメな母親かのような気分になります。そんなことはありません。日本のミルクは赤ちゃんの栄養バランスを考えてる大変優秀なミルクなので、ミルクだけでも元気にすくすく育ちます。母乳の出が悪いとか体調が悪ければ、ミルクで良いのです。赤ちゃんが母乳以外飲まないとかありません。最初はちょっと哺乳瓶に違和感を覚えて、すぐに飲まないかもしれませんが、ちょっとしたらすぐ慣れるし、日本の哺乳瓶も優秀なので、赤ちゃんが飲みやすいように開発されてます。
とにかく初めての経験で、教科書通りにいかないので、これまで真面目に勉強もできてたきちんとしていた人の方が、どうしていいか分からなくなり、親のアドバイスも教科書と違う事を言われるとそれもストレスとなり、涙する新米ママの話も聞くし、ちょっとした軽い「産後うつ」になる人は少なからずいるのではないでしょうか。
実は私も泣くまでには至りませんでしたが、2人共産後の入院中に助産婦さんに怒られました。我が子は2人とも大きく生まれてたし、すやすや寝てたか授乳を5時間くらい空けてたら、病室を見にきた助産婦さんに怒られて、ブルーな気持ちになりました。
初めての子育ては赤ちゃんが泣いたらすぐに世話をしないと、と思いがちですが、大先輩の叔母が赤ちゃんを見にきた時に、「そんな顔して泣いてるの、可愛いねぇ〜」と、そんな気持ちの余裕も必要だったと思いました。昔から赤ちゃんが泣くことが仕事とも言います。ご飯食べてオムツ変えたら、ちょっと眠くてぐずって泣くこともあります。そんなに神経質になることはないのです。(いつもと違う凄い泣くとか、元気がないとかは、体調に変化ないちょっと注意が必要ですが。)
これが2人目になると経験をいかせて、きっちり育児からちょっとゆる~い育児ができて、気持ちに余裕もあるから楽しくできるし、母はたくましくなるのです。ちなみに夜中に赤ちゃんが大きな声で泣いても、世の男性は熟睡して起きない人も多く、そこのストレスも2人目はきっと気にならなくなると思います。
あの頃は私も必死だったなぁ〜と思い出します。 私も2人目の時は夜泣きに起こされても音楽流して聞いたり、そんな余裕もできてストレスを感じてなかったように思います。人はみんなこうして育っててもらっていると思うと、元気に生きていることに感謝です。