Man and woman's hands having heart object

看護師のこと

看護師の仕事~ベテランナースからこれからナースを目指すあなたへ~

いつの間にか私は看護師の仕事をして30年以上経ちました。 私が看護師になろうと思ったきっかけは、女性でも自立して働ける仕事だと知ったからです。 看護師の仕事について何も知らなかった私が、長年働いてきて分かった看護師の仕事について、 看護師として必要なこと、大切なこと、素敵なところなどを伝えていければと思います。

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看護の教科書:「看護覚え書」

私が看護専門学校に入学し1年生の夏休みの宿題が、ナイチンゲールの「看護覚え書という本を買い読書感想文を書く事でした。その本を読んだ時の衝撃は今でも覚えてます。「この人かなり変った人。これは昔の戦時中の話だからこんなことが書かれているの?こんなことできないし、これを仕事に求められるなら無理。」と思いました。

ナイチンゲールのこの本には、患者さんの入院環境において室温や日差し空調の管理など、患者さんが気持ちよく過ごすための看護師の仕事について、細かく書いてありました。学生の私には、空調管理とかは施設の問題だと思っており、本の内容が看護師の仕事と結びつきませんでした。

しかし、ナースとして経験を重ねていくうちに、この本は人として、ナースとしての大切なこと、当たり前のことが書かれている事に気付かされました。

寝たきりの患者さん、術後の痛みで辛い患者さん、抗がん剤の副作用で苦しんでる患者さんなど、朝が来てもカーテンを開けることが出来ません。暑いや寒いを自分でコントロールできません。熱があっても氷枕(アイスノンなど)で体を自分で冷やすことはできません。朝になりカーテンを開けて窓の外の景色を見ること、天気や季節を感じ光を浴びること、暑さ寒さは空調や掛物で温度調整し快適に過ごすこと、熱のある時に氷枕で冷やすことで気持ちよく寝ること、これは普通の生活でしている事です。病気になりしんどい入院生活をしている患者は、この普通の事、何気ない日常を感じるひと時が、気分転換にもなり生きる意欲につながります

この本の中で、体調が悪く何日もお風呂に入れない生きる力を失いかけていた少女が、体をふくだけでも、髪を洗うだけでも、足浴・手浴をすることで、病気のせいで弱っていた気持ちが回復し生きる意欲につながったことが書かれています。これは入院患者だけでなく、現代でも災害の多い世界中で避難生活をされた人たちにも言える共通の事だと思います。

しかし、看護師になり働いているうちに何人もの患者を担当し日々の業務に追われ、これらの普通の事を後回しにしたり、気付かない、出来てないスタッフが多いのが現状です。

看護の基本:患者を知る

看護師としての基本は「患者を知る」、ということから看護を教わります。ヘンダーソンやオレムなどの看護論などを用いて時代や学校によって違いはありますが、患者を知るための基礎をみんな学んでいます。そのため患者のカルテより病状や経過、社会背景などを一生懸命に情報収をして、患者の看護にあたってます。もちろん、疾患の知識、検査や治療・薬剤の知識などたくさんの勉強も必要です。患者の病状の理解と同様に大切なのが、患者の気持ちを知る(理解する)ことです。

患者にとって、初めての病気や検査・治療などに対する不安や、入院に伴う仕事や家族・仕事・生活の変化・経済的な不安など、すべてが想定外の普通ではない出来事が起こっており、医師や看護師などの説明も一度で理解できたり受け入れられるものでもありません。しかし医療従事者は、患者が病気に対して受け入れられなかったり、拒否したり、理解してもらえなかったりすると、患者の理解力が良くない、コンプライアンスが悪い、そういう性格の人だと決めつけてしまうことも多くあります。患者がなぜ理解できないのか、なぜ拒否しているのかを考えることが大切です。

以前、悪性疾患の疑いが強く緊急入院が必要な患者が、医師や看護師が何度も説明しても「今日は家に帰る用事がある。入院できない用事がある」と拒否され、家族の説得にも受け入れられない患者がおられました。それでも諦めずどうしたら入院・治療してもらえるのか、用事があるだけが拒否する原因なのか、他の原因はないかなど再度患者と話していくと「病気が怖くて、このまま入院するのも怖くて帰りたかった」と。よくない病気だと理解できているからこそ、病気やこれからの生活についての不安や恐怖からの拒否だったということもありました。

疾患の知識、検査や治療・薬剤の知識などは勉強すれば理解できます。しかし、患者が不安を持っていることを看護師は理解しているつもりでも、本当の気持ちは簡単には理解できません。だからこそ、「患者を知る」ということが重要なのです。

患者に寄り添う:承認・共感

「患者を知る」ためにも必要なことは、患者に寄り添うことです。医療従事者の中で患者の治療に当たるのは医師ですが、患者の一番近くにいるのが看護師です。検査・治療の医療行為はもちろん、日常生活のお世話となる看護援助や、患者がいつもと違う患者の変化「異常」にいち早く気付いて対応するのも看護師の役割でもあり大切な仕事です。

患者に寄り添う茶ために必要なことは、患者を承認すること、患者に共感することです。これは患者だけでなく職場の人や友人、子育てなど人とかかわる色々な場面において、大切なことでもあります。

患者は病気やそれに伴う検査や治療への不安、これまで普通にしていた日常生活が出来なくなるのではないかという不安など、様々な問題を抱え、患者は普段と違う状況になってます。だからこそ、これからの不安や痛を伴う苦痛や恐怖を抱え、そのため攻撃的な言い方をされたり、病気や治療への理解が難しくなり拒否的な発言となったりします。分かっていても、攻撃的な言い方や否定や拒否されたりすると、「分かってもらえない人」と思い、相手を受けいれたり認めることが難しく、共感もできなくなります。

しかし、誰もが自分を認めてほしい、自分の事を分かってほしいという承認欲求を持っており、自分の事を認めてくれて分かってもらえてたら嬉しいし、安心できるのです。反対に、自分の事を分かってもらえない、受け入れてもらえないと悲しい気持ちになるのではないでしょうか。患者の状況や気持ちを考え「承認・共感する」ことか大切です。そして、患者の不安や恐怖、痛みなどを自分の家族や大切な人だったらと、自分に置き換えて患者の気持ちに共感することが大切なのです。そうすることで、患者に寄り添った医療や看護援助ができ、患者も不安や思いを訴えやすく、より患者の事を理解して「患者を知る」ことが出来るのです。

優しい看護師さん

私が新人ナースの時に先輩に言われたことは「患者にとって、心電図が読めるより優しい看護師さんが一番だから。患者に異常があったらすぐに医師を呼んで対応したらいいから」と。その言葉がずっと心の中にあり、優しい看護師になろうと思い仕事をしてきました。

30年以上の前の事なので細かなことは覚えていませんが、患者が急変し中堅の先輩ナースより心電図(12誘導)をとるように言われました。その心電図の波形を見た先輩ナースから、「この波形読める、分かる?」と聞かれ、急なことで慌て緊張していた私の状況を見て、先輩のベテランナースが私に言われた言葉です。

私に「優しい看護師さんが一番だから」と言ってくれたベテラン看護師は、心電図ももちろん読めます。最初の就職したところは大学付属病院で規模も大きく、看護師も勉強などすべてにおいて厳しい先輩が多い所でした。もちろん心電図波形がが読めて、異常を早期に発見して医師に報告して対処できることが大切です。今なら急変患者の対応や救急外来の業務などの経験もたくさんしてきたので、ある程度の状況は対応できます。急変時の対応はほとんどの病院で講習会やシミュレーションなどされており、勉強と経験で身につき出来るようになります。しかし、「優しい看護師」になるための勉強や講習などはありません。

普通なら急変時の対応の指導やアドバイスをする場面であるのに、その時の私の状況や気持ちを理解して、その時にあえて指導するのではなく1番大切な事を教えてくれましたのです。

看護師として人としての成長

ナイチンゲールの「看護覚え書」に書かれている内容は、患者が安心して苦痛の内容なく安楽で過ごしてもらえるために、看護師として患者への心配りや思いやりのあふれた内容でありナイチンゲールは本当に優しい看護師さんだったと思います。

そしてこの看護師の仕事は、たくさんの患者と出会い、その中でたくさんのしんどいことや辛いこともあるとけど、患者さんから感謝されたり、様々な生き方や考え方を持った方と関わることで患者より多くの事を学び、看護師としてだけでなく人としても成長できる素敵な仕事だと思っています

そして、素敵な看護師さんがたくさん育って欲しいと願っています。



 
子供の頃に姑と小姑(祖母と叔母)に
こき使われながら一生懸命に働いていた
母親を見て自立心が芽生えナースとなり
30年以上ナースとして勤務。

 
過酷なナースの仕事に心身ともに疲れ果てていたが
競馬との出会いによって子育てや人生が
ストレスフリーで楽しくできるようになる。


競馬が憩いの場になったのはもちろんのこと
お小遣い稼ぎができるようになった。


「一度きりの人生を楽しく生きれるはず」


心機一転ブロガーとして
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