日本で有名な「たまちゃん」といえば、日曜日夕方の、サザエさんのネコの「タマ」ちゃんと、ちびまる子ちゃんのお友達の「たまちゃん」を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。（私1人調べ）
私には時々思い出す「たまちゃん」がいます。生きていくと色んなことあるからふと立ち止まった時に思い出す、それは私にとって小さいころに大好きだったアニメ「キャンディキャンディ」に出てくるポニー先生のような心の優しい人です。。
知らない方も多いと思いますが「ポニー先生」とは、キャンディキャンディに出てくる、「ポニーの家」の優しい先生です。たまちゃんは私の１つ歳上だけなので、本人にこんな事言ったら怒られそうです。
たまちゃんとの出会いは、私が高校卒業後の進学に失敗し、それでも自立心だけはあったので、田舎を出て大阪で一人暮らしはじめました。昼間はバイトをし、夜間の予備校に行っていた時に知り合いました。
最近TVの番組で、「ボンビーガール」というのがありますが、今思えば私はまさにそれをしていました。4畳半一間のアパートで、小さいキッチンはあったけど、トイレと洗濯機は共同で、お風呂はなかったので近所の銭湯に行ってました。お金はないのでTVはなくて当時流行りのラジカセで、朝の岡村孝子さんのラジオ番組をよく聞いてました。（知っている人いないかなぁ）
たまちゃんは実家で暮らしてて、ちびまる子ちゃんの「たまちゃん」とはちょっと雰囲気は違い、ちゃきちゃきの大阪の女の子という感じです。田舎の方言が抜けてない私の事を気にかけてくれて、一人暮らしをしていることに「偉いなぁ〜」って言ってくれて、話しかけてくれて、遊んでくれてました。
たまちゃんと会えるのは、夜の授業の時とその帰りの電車でした。今と違って携帯とかもないし、私との連絡は直接か、電話はアパートの管理人さんの電話だけだから、その会ってた時に色んな約束をしてたと思います。たまちゃんも昼間はバイトをしていたので、土日の休みの合う日に遊んでくれていました。
日本にハーゲンダッツのアイスクリームの店舗ができた珍しい頃に、たまちゃんが難波店の店舗に連れて行ってくれて、ハーゲンダッツのアイスクリームを初めて食べました。こんなに美味しいアイスクリームがあるんだと、衝撃的受けたのがハーゲンダッツのアイスでした。また、たまちゃんはロックバンドのTHF ALFEEのの大ファンで、THF ALFEEの歌を聞くように教えられ、大阪城ホールのコンサートにのチケットを私の分もとってくれて、2回くらい連れて行ってくれました。その頃のTHF ALFEEの全盛期でもあり、勿論コンサートも凄く良かったし、田舎から出てきたばかりの私には、大阪城ホールのコンサートは素敵すぎでした。
1年間の夜間予備校でしたが、2人とも無事に希望の学校に合格し、しばらくは年賀状のやりとりはありましたが、いつの間にかなくなりました。
今思えば世間を知らずに自立心だけで田舎を飛び出し、先も見えない何もない生活に、本当なら寂しさや辛さとかに襲われ挫けてたと思います。その中でたまちゃんに出会えて優しくしてもらい、楽しい経験を一緒にしてくれたから、寂しくなく挫ける事なく頑張れたのだと思います。
今頃思い出しても何もなくて、辛い1年間だったはずなのに、たまちゃんとの出会えて過ごした時間が、生きていく上で、嫌になったり辛かったりした時や、ふと立ち止まった時に、たまちゃんの優しさを思い出し、穏やかなきもちにもなれて、頑張れる力になっています。
「ありがとう」をちゃんと伝えれてない様に思えて、それが心残りです。
人との出会いは、一緒に過ごした時間の長さではなくて、日常生活の中での「一期一会」を大切にしていく事だと、私のポニー先生は教えてくれてました。
現代ではSNSでというツールにおいて、昔とは形は違う出会いになっていますが、顔が見えなくても、遠くにいても、ここにも素敵な「一期一会」があり、今の私の支えとなり、頑張る力ともなってます。
たまちゃん、ありがとう。