りりこ

私のゆる〜い子育て論:中学生

子育てで1番大変な時期、それはまさに中学生です。

どんなに優秀な賢い良い子も、普通の真面目な大人しい子も、もちろんゴンタくんも、程度の差はあれ大変です。思春期という時期と学校という閉ざされた社会で過ごすため、様々な障害物が待ってます

働きながらの子育てにおいて、保育園は仕事が終わるまである程度見てくれますが、小学校はそうはいかないので、「小学校の壁」に悩む事がよくあります。それは、ただ親が心配なだけで、大したことではありません。子育ての中のベルリンの壁は中学生です。

中学生の思春期は、大人の階段をよく分からないまま1人で登る時期なので、周囲の影響を受けやすく、階段を踏み外しやすいと思われます。だからといって小学生とは違い、親の心配や注意の言葉は、子供の心には届かないことも多く、親の思うようには行かない、それどころか、親のしてほしくない事ばかりをする時期なのです。

昔の昭和の学校という小さな社会では、先生の威厳もあったし、家がゴタゴタした中で育っても、先生のおかげで立ち直れたとか、頑張れたとかの話も聞いたように思います。しかし、今の中学校の先生は特に、自分を守らないと周りの対応が(保護者や学校の評判など)色々大変なのです。

では、どうしたら良いのか?人それぞれ性格も環境も違うので、本当の正解なんてありませんが、親はどんな時でも子供の味方であること、応援団長であること、ではないでしょうか。

勿論、親は子供の味方だと思っていると思います。しかし、親は心配のあまり、子供のしたいことや、親がしてほしくないことを否定しがちで、子供は味方だとは思えなくなります。これは、子育てだけではありませんが、人はみんな自分の意見を理解してもらいたい、気持ちを分かってほしい、という承認欲求があり、自分の主張ばかり言って相手の意見はあまり聞いてなくて、意見が対立して、お互い分かり合えない事が多いのです。

大人も仕事で疲れて帰ると、家でホッとしたいのと同じで、子供も中学校という大変な社会の中で揉まれて家に帰ってくるので、子供も家でホッとしたいのです。自分の話を聞いてくれない、聞いても反対されると、親は味方に思えなくなるのではないでしょうか。

小学生と違い、色んなことから手が離れるからこそ、親の知らない世界が広がるの時期なので、子供が話しやすいように、子供の話を聞くこと、どんな内容もまず否定してはいけません。どうしてそう思ったとか、子供を理解することが大切だと思います。子供の話を受け入れてから、自分の意見を言う方がいいでしょう。誰だって、自分を理解して認めてくれない人の話は聞けません。気持ちの揺れ動く思春期には、認めてくれないと思えれば、親でも敵にも見え、家も安心できる場所ではなくなる可能性もあります。

元プロ野球選手の桑田真澄さんの奥様の本で、『あなたはあなたのままでいい 子どもの自己肯定感を育む桑田家の子育て』にあるように、「子どもには失敗して欲しくない」――そう思ってつい先回りして口を出してしまうのは親心。しかしその“よかれと思って”とった行動が、子どもの“好き”を奪ってしまうかもしれない。親と子どもは別人格であり、所有物でもないこと、これが、私の思う子供を理解し、味方であり、応援団だと大変共感しました。

人に迷惑をかけたり、本当に悪いことはしっかり怒らないといけないこともありますが、子供を否定することなく、悪いことしたら一緒に謝って反省する、いつもどんな時も親は味方でいることが、思春期の子供の心の拠り所であり、大切な子育てポイントだと思います。

-りりこ