人間関係・心の悩み

どうして、あの人のほうが評価されるの?|「私ばかり」と感じた看護師時代の話

誰かが病気で出勤できなくなったとき、私は何度も勤務を代わりました。
休みの日に出ることも、夜勤を引き受けることもありました。

自分にも子どもがいましたから、急に休まないといけなくなる事情は、よく分かります。

それでも、自分や家族が体調を崩したとき、いざ自分が「休みたい」と言うのは、どうしてあんなに難しかったんでしょうね。

人が足りないときは、お互いさま。私もそう思っていたはずなのに、いつの間にか「どうして私ばかり」と思うようになっていました。

病院で働いた32年間には、今も感謝している人がたくさんいます。それと同じくらい、思い出すと「やっぱり、あれはしんどかったな」と感じる場面もあります。今日は、その両方を書いてみようと思います。

 

私がいつもしている仕事に、別の人が「ありがとう」と言われた日

「私だって、ずっとやってるんだけどなあ」

病院で働いていた頃、普段は私がしている仕事をほかの人が引き受けて、「ありがとう、助かった」と声をかけられるのを見たことがあります。
その人の横で、私はそんなことを思っていました。

勤務の交代もそうでした。
誰かが体調を崩して人手が足りなくなると、私は何度も休みの日に出たり、夜勤を代わったりしました。

私にも子どもがいましたから、急に休まなければならない事情はよく分かります。

それなのに、私や家族が体調を崩したときには、休ませてもらえないこともありました。
あとになって、「私、なんであそこまで無理してたんだろう」と悔しくなりました。

 

「今日、大変だったね」と言ってもらえたこと

同じように忙しい一日でも、一緒に働いた人から「今日、大変だったね」と声をかけてもらうと、少し気持ちが違いました。

特にうれしかったのは、「大変だった」と、こちらから一つひとつ説明しなくても伝わっていたことです。あの人も今日の現場を見ていて、同じように感じていた。そう思えるだけで、ほっとしました。

ただ、次の勤務も、その次の勤務も余分に引き受ければ、やっぱり疲れます。

私には、頑張った日にひと言かけてほしい気持ちと、勤務をもう少し分け合いたい気持ちが両方ありました。
当時はそれがごちゃごちゃになって、よその誰かが褒められるたびに、余計につらくなっていたのかもしれません。

 

あの頃の私なら、次に頼まれたとき、どう答えるだろう

今になって思うのは、勤務を代わってほしいと言われたその場で、すぐに返事をしなくてもよかった、ということです。

あの頃の私にひと言渡せるなら、「家の予定を確認してから、お返事してもいいですか」。たぶん、これです。

一度そう言えたら、本当に引き受けられる日か、自分にも休みが必要な日か、少し考えられた気がします。勤務中に仕事が重なったときも、「今こちらを担当しています。先にどちらに入りましょうか」と尋ねることはできたかもしれません。

もちろん、目の前の患者さんが困っていたら、今の私もきっと動きます。そこは、看護師として自分が大事にしてきたところです。ただ、次の休日をどうするかまで、その場の勢いで決める必要はありませんでした。

 

病院を辞めるとき、覚えていたのは誰の言葉だったか

32年間働いた病院を離れるとき、「もっと一緒に働きたかった」と言ってくれた人がいました。

私は長いこと、上司から自分の働きがどう見えているのかを気にしていました。
でも、辞めるときに心に残ったのは、隣で働いてきた人が、もう少し私と一緒に働きたかったと思ってくれたことでした。これは本当にうれしかったです。

今も、あのときは悔しかったと思うことがあります。
同じ病院のことを思い出して、「あの人と働けてよかったな」と思う日もあります。
32年も働いたんですから、いろんな気持ちが残っていていいんでしょうね。

もし今、職場で「私ばかり」と感じている方がいたら、一度、ご自身にも聞いてみてほしいです。
今日の大変さを誰かに分かってほしかったのか。
それとも、次の休みだけは、ちゃんと休みたいのか。私だったら、きっと「両方」と答えます。

そして次に勤務を頼まれたら、まずは自分の予定を見てから返事をする。
あの頃の私には、それくらいがちょうどよい一歩だったと思います。


職場で言えなかったひと言が、家に帰ってからも心に残ることがあります。
誰かに聞いてほしいと思ったときは、ココナラで「ペギー」としてお手紙のご相談をお受けしています。

うまくまとまっていなくても、その日の出来事から書いていただけます。

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